キュリオスを観に行った話(※あくまでも個人的な意見)
【おひとり様にやさしい度】
★★★★★★★★⭐︎⭐︎ 8/10
コメント:
チケットもぎられる時だけ、もぎりの人に「コイツ、一人で来てんのか」とか思われてそうだと妄想してしまうが、恐らく気のせい。
向こうもそこまで気にしていないと思う。しかも、ほんの数秒だし。
一度入ってしまえば、暗いし、ひとりとかひとりじゃないとか正直どうでもよくなる。観ている時はキュリオスの世界に対して、一人自分の感受性のみが存在しているだけだからだ。興味があれば、勇気を出して(出さなくても)行ってみるべきである。
先日、シルク・ドゥ・ソレイユ ダイハツ “KUЯIOS - Cabinet of Curiosities” を観に行った。人生で初のシルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)作品。
しかも、評判めちゃめちゃ良い。ワクワクドキドキだった。
自分は何かを観に行ったり、何処かへ食べに行ったりするとき、
ありとあらゆる手段を使って気分を高めるようにする。
例えば、プロモーションビデオがあれば事前にチェックし、
その他様々な情報があれば、くまなくチェックするようにしている。
ただ、実はこれは意外と危険な行為である。
9割くらいは高い理想を抱きすぎて、本物が霞んでしまうからである。
まぁ、こんな余談はここまでにして、本題に入るとしよう。
当日の天気は曇り。太陽のサーカスが、曇りのサーカスになってしまったのがちっとばかり残念に思えたが、どうせ室内。大丈夫。と言い聞かせ、東京テレポート駅へ。
また余談になってしまうが、「東京臨海高速鉄道りんかい線」って名前長くないか?
よく、子供の頃、「東京臨海高速鉄道りんかい線」を早口で言う練習をして、
(子供の頃からほぼぼっちだったため)誰に披露するわけでもなく、一人で優越感に浸っていた。あと、りんかい線は空いていると言う点においても優越感を感じられる。
でも、今はそんなことはどうでもいい。主役は念願のキュリオスだ。
とりあえず、これから行く人に向けて、簡単なMy オリジナル駅構内図(ゆりかもめ駅を利用する場合は話が違ってくるよ)。
雑すぎるし、ほとんど憶測で描いているため、分かりにくいが、とりあえず改札を出て、コンビニの前のエスカレーターを上がれば何とかなる。
本当はダイバーシティー東京プラザに近いから、そっちから行っても良いと個人的には思うのだが、公式サイトでもヴィーナスフォート側(or パレットタウン側)を推奨しているから、仕方があるまい。エスカレーターを抜けると、そこには男の人が「キュリオス会場は直進して右へ」表札を持って立っていた。
そして、
「橋を渡って、あちらの黄色いテントを目指して歩いてください」と言っていたが・・・
見えねぇよ。橋もテントもここからじゃ見えねぇんだよ。
・・・そんなことを思いながら、公衆トイレまで直進して、自転車を押す絵が書いてあるミニガードパイプ的なものがある道を歩いた。
そして、しばらくすると、テントが見えてきて、ようやく案内していた男の人が言っていた意味が分かった。
気付いたら、橋を渡っていた。そして、偶々前を歩いていた女子二人組が完璧な二人三脚で歩いていたため、感心していた。
(終演後の写真なのだが、人々の顔が見えないように加工済み。こう言う時、偶々会社を休んで浮気相手と観にきていたところを偶然撮られていたら、修羅場不可避だもんなぁ。)
自分は絵柄付きのチケットが良かったため、当日発券のものを予約して、発券して、入場した。テント内に入ると、お土産、グッズ、飲食物、車の展示など様々なものが置いてあった。ここも始まるまでのウキウキ感を高めてくれていたのだろう。
ただ、家に物を増やしたくない自分はグッズなどには手を出さなかった。
そんな感じで席についたのだが、一応SS席を予約していたため、丁度良い距離感だった。ただ、写真を撮るために一眼レフを持参したのだが・・・
「会場内は写真撮影禁止です。終演間際のみ撮影可能です。ただし、携帯・スマートフォンのみでの撮影をお願い致します」的なアナウンスがされていて、
「先に確認しておけば良かった・・・」と完全に後悔した。ただただ肩が重かった。まぁ、撮影できるだけいいか。と言うことで、一枚紹介。画質悪いなぁ・・・(笑)
では、中身を話していこうと思うが、多分ネットで見ているレビューとは若干異なるかもしれないが、ここからはあくまでも個人的な意見であるため、スルーしたければしていただきたい。
まず、世界観やコンセプトは自分も凄く好きだった。
特に、開演までの時間にも観客を楽しませていて、流石だと思った。
いざ始まり、全ての演目を観て、個人的に印象的だったのは:
・「ロシアン・クレードル」
・「バランシング・オン・チェア」
・「エアリアル・ストラップ」
・「ヨーヨー」
・「バンキン」
だった。
「ロシアン・クレードル」は最初のシルク・ドゥ・ソレイユらしい演目としてピッタリ。
「バランシング・オン・チェア」は「そこからもいく?!」と驚きを与えてくれた。
「エアリアル・ストラップ」は美しかった。
「ヨーヨー」は個人的に凄く好きで、凄くて、かっこよかった。
「バンキン」はヒヤヒヤしたけど、完璧だった。
(語彙力が小学生並み)
あと、音楽が全て生演奏だった点は素晴らしかった。
ただ、総合的に考えたときに、どちらかというと子供の方が楽しめる内容になっているのではないかと感じた。
ひょっとしたら、単に自分に子供の頃のような純粋さの欠片も残っていないのか、人間の血が通っていないのかもしれないが、若干チケット代が高いような気がしなくもなかった。でも、立地、座席、生演奏なども考慮すると、妥当なのかなぁ・・・。
事前に映画「シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語」を観てしまっていたせいか、
(コンセプトも違うし、比較してはいけないが)テント内が割と小さかった。
その方が距離感が近くて良いという考え方もできる(どうやら今回はそれがポイントだったらしい)が、もう少し天井が高くて、大きい場所でも良かった気がする。
これだけ素人がグチグチ言っていながら、もしまた次作があるとすれば是非観に行きたいと思っている。その時は、「二度と来んな」とか思わないで、温かく受け入れて欲しい(誰に向かって言っているのだか・・・)。
因みに、“KUЯIOS”の“R”は何故反対なのか考えていたのだが、“K”も”Я”もロシア語アルファベットのようで、
キュリオスの脚本・演出を手がけたミシェル・ラプリーズ氏(Michel Laprise)も
今回の公演は今までの作品に多くみられるような意味を持たない言葉を使用するのではなく、若干のロシア語、フランス語、英語を使った
引用元:Cirque Du Soleil's 'Kurios' Brings Steampunk Storyline To The Big Top
とおっしゃっていたため、そう言った意味もタイトルには込められているのかもしれない。
また、逆さまの世界を表現するという効果も生み出しているのかも。
本当の答えはわからないが・・・。