プロ就活生の日常

プロ就活生の日常を書き連ねる。

パクチーという名の諜報員

スパイは複数の名前を持っている。

そして、それぞれの名前を使い分け、様々な場所に潜入する。

ただ、それは人間だけに限ったことではないと私は思っている。

様々な食べ物の中に、姿形、そして名前までも変えながら入り込んでいる、

そいつは植物界の諜報員・パクチーだ。

 

パクチーという存在は「大好き」と言う人もいれば、逆に「本当に無理」

という人もいて、好き嫌いが比較的明確に分かれる食べ物だと思う。

申し訳ないが、私は後者で、口に入れた瞬間に「うっ・・・」となってしまう。

鼻から抜けるあの独特な香りが非常に苦手だ。

特に、調理実習の先生が異常にパクチーが好きな先生で、

常にパクチーの束を持ち歩きながら、調理し終えるとそのパクチーの花束を机に

ドサッと置いて、「入れる?」と聞いてくる一連の流れがいまだに若干トラウマだ。

ある意味ニュータイプのホラーだ。

それとも、ハラスメントか?パクチーハラスメント。略してパクハラ。

 

この先生は元々なのか、ブームに便乗した人間なのか分からないが、

日本では数年前からパクチーブームが到来し、

女性を中心に「パクチーサラダ」や「パクチー山盛り」などパクチーをひたすら

バクバク食べる習慣が増えているようだが、

本場のベトナム、タイ、中国の人々はこのブームに対して

「?」的な感覚を抱いているらしい。

なぜなら、彼らにとってパクチーは主役ではなく、

パセリや大葉のように脇役だからだ。

まぁ、別に彼らがパクチーの所有権を持っている訳でもないから、

好きな人にはどんどん食べて頂いて大いに結構なのだが・・・。

 

本題はこれではない。

私がパクチーを敵視する(敵になっちゃったよ・・・)最大の理由は、

名前を変えてどんな料理にまで入ってくるからだ。

 

まず、最初にパクチーの様々な名称・表記を私の知る限りでリストアップしていく。

 

  • パクチー(日本では最もメジャーな呼び方?)
  • コリアンダー
  • 香菜
  • シャンツァイ
  • 中国パセリ
  • コエンドロ
  • シラントロ

 

思いつくだけで、7つもある(だから、多分もっとある)。

これ程沢山の名前を持つ野菜が他にあるだろうか。

ジャガイモだってジャガイモかポテトの2種類の呼び名くらいしかない。

(因みに、ジャガイモもトマトもナス科ナス属だと言う事実を最近になって知った)。

呼び名を全て理解していないと、気付かないで口にしてしまうことがある。

 

パクチー=コリアンダー」を知らなかった子供の頃、

美味しそうなカレーを食べた時に「ウエエエェェェェェェェェ・・・」となった。

カレーには割とコリアンダーが入っていることが多い。

非常に申し訳ない気持ちで一杯なのだが、本当に苦手なのだ。

事前に原材料を確認していたのにも関わらず、

こうなってしまったのはやはり「パクチー」と書かれていなかったからだろう。

 

あと、中華料理屋さんに行くと「香菜のサラダ」というメニューを良く目にするが、

これも混乱を招きかねない。

 

正直、パクチー一つの名前に統一すべきだと思う。

パクチーでもコリアンダーでも香菜でも良いが、

名前をコロコロ変えて登場するのだけは辞めていただきたい。

 

そんな今日、シェフの気まぐれサラダを食べた私は、

イタリアンパセリだと思った物体が、口の中に入れた瞬間にパクチーだと気付いた。

時既に遅し。

パクチーは名前だけでなく、見た目も他のものに似ているのだから・・・。

気まぐれにも程があるZE!

 

パクチーの画像▼

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イタリアンパセリの画像▼

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私のような素人にはパッと見、見分けがつかないんだよなぁ・・・。

 

因みに物凄い偏見かもしれないが、「パクチー好きそうな顔」している人って、

大体本当にパクチー好きが多い。

 

<参考文献>

biz-journal.jp